浮気調査を成功報酬で依頼したA子さんのケース

 以前にも浮気が発覚した主人がまた同じ相手と再燃していることに気づいたA子さん。本当に浮気ならもう離婚しかない、と考え「完全成功報酬」で受けてくれる日本十箇所以上に支社を持つという大きな探偵社に話を聞いてみた。

 話を聞きに行ったA子さんはホテルのロビーで相談員と会う。親切な相談員に安心したA子さんは「失敗しても返ってくるし、成功すれば慰謝料から払えば良い」と思い、お金を下ろして前金で155万円支払った。「絶対に良い結果を出しますよ」と言われ、」ますます探偵社への信頼を強めた。

 約束の二週間を大きく超えた1ヶ月後、やっと探偵社から報告書が届いた。浮気の証拠は取れず失敗したとのこと。ここで初めて具体的な返金方法の話になった。当然のように155万円全額が返ってくると思っていたA子さんは、探偵社からの言葉を聞いて驚いた。「まず着手金に該当するのが60万円。そして調査が長引いて実費が60万円。これらの合計となる120万円を差し引いて返金額は35万円になります」といわれたのである。

 そんなことは初めて聞いたA子さんだったが、この探偵社は説明した、と言う。それが嘘だと証明する方法がない。そもそも A子さんは155万円もの大金を支払ったにも関わらず領収書すらもらっていなかった。よく調査報告書を読み返してみても誤字脱字が多く内容もいい加減。その後夫の浮気は続き、結局120万円失った事実だけが残ることとなった。

この点に注意!!

このケースは調査を行い、報告書も出されているので一概に「詐欺」とは断定しにくいですが、着手金や実費が必要になることを意図的にかくしていたのであれば悪質な探偵社ということになります。A子さんの最初の失敗は見せかけの会社規模や広告の大きさで探偵社を選んでしまったこと。「●●支社」という形で電話番号やメールアドレスだけしか載せていないところがありますが、その住所地を詳細な番地まで書いていない場合は転送電話の可能性があります。広告の規模と実際の会社規模は、必ずしも一致しませんので注意が必要です。(そもそも会社規模と調査)

 次に成功報酬を「失敗すれば一円も支払わなくても良い」と勝手に思い込んでしまった点。成功報酬と「完全成功報酬」は全く違います。口約束だけで高額の依頼を決めてしまうと、トラブルが起きたときに困ることになります。また今回のようにホテルのロビーで話をするというのも、あまり良い傾向とは言えません。(接客できる事務所を持っていない可能性があります。)

 またA子さんに具体的なプランを示さないまま「絶対に結果を出す」と探偵側が言ったのも問題があります。良心的な探偵社はそんな無責任なことはいいません。方法・機材・人数で調査し、またリスクについても情報を依頼者に伝える責任が探偵にはあります。

 さらに残念なことに肝心な調査力も高くない探偵社だったようです。完全成功報酬なら確実に全額返金の対象額になっています。しかし今回のケースは説明した、と言っているわけですから、契約書類のないA子さんは圧倒的に不利です。(平成19年6月以降は、探偵業法により、契約書の交付が義務付けられましたので、契約書がない契約の場合は、法的手段での返金が容易になります。諦めずに弁護士に相談しましょう。例文は、業法以前のものとなります)。


トップへ戻る
お問い合わせ先

Akai探偵事務所(興信所)
PC版アドレス:
http://www.akai-tantei.com/
TEL:
072-873-1995

メールでお見積り
E-mail:
info@akai-web.com


<i-mode版お役立ちサイト>
探偵社/興信所の選び方マニュアル


<PC版お役立ちサイト>
Akai家出・人探し調査室
PC版アドレス:
http://www.akai-mp.com/

探偵社/興信所の選び方マニュアル
PC版アドレス:
http://www.akai-top.com/