浮気調査

人探し調査

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 「浮気調査」を成功報酬で依頼した A子さんのケース
     
どうも最近、夫が浮気しているようだと感じたA子さん。

 以前にも一度だけ浮気が発覚して「相手の女とは縁を切る」と約束させたのだが、また同じ相手と再燃している様子が携帯メールのやりとりなどから分かった。本当に浮気しているのなら離婚しかない、と考えたA子さんは探偵に依頼して決定的な証拠を取ろうと考えた。しかしパート労働の身では無駄なお金を払う訳にもいかない。ドラマや映画で「成功報酬」という言葉を知っていたA子さんは、成功報酬で受けてくれる探偵社を電話帳から探し、日本全国10ヶ所以上に支社を持つという大きな探偵社に話を聞いてみた。

 話を聞きに行ったA子さんは、ホテルのロビーで探偵社の相談員と会った。親切な相談員から「うちは成功報酬ですよ」と言われて安心したA子さん。成功報酬なら失敗してもお金は返ってくるんだし、成功しても夫からの慰謝料で支払いできる。とりあえず預金口座からお金をおろし、前金で155万円を支払った。「安心してください。絶対にいい結果を出しますよ」と言われたA子さんは、ますます探偵社への信頼を強めた。

 約束の2週間を大きく超えた1ヶ月後、ようやく探偵社から調査報告書が届けられた。浮気の証拠は取れず、添付されている写真も夫の勤務先や自動車の外観だけ。あとは一人で歩いている夫の後ろ姿を遠くから撮影した程度だった。どうやら調査は失敗していたようで、探偵社もそれを認めていた。信用していたけど失敗したら仕方ない、とA子さんは諦め、ここで初めて具体的な返金方法の話になった。当然のように155万円全額が返ってくると思っていたA子さんは、探偵社からの言葉を聞いて驚いた。「まず着手金に該当するのが60万円。そして調査が長引いて実費が60万円。これらの合計となる120万円を差し引いて、返金額は35万円になります」と探偵社は言ったのである。

 そんなことは初めて聞いたA子さんだったが、この探偵社によれば「そのあたりは最初に説明しましたよ」とのこと。もちろんA子さんは聞いた記憶などないのだが、それを証明する方法がない。そもそもA子さんは155万円もの大金を支払ったにも関わらず領収書すらもらっていなかった。よく調査報告書を読み返してみても、誤字脱字は多く内容もいい加減。その後も夫の浮気は続いている様子であり、結局はA子さんが120万円を失ったという事実だけが残ることになった。

 
     
   
 
 このケースは調査をおこなって報告書も出されているので、一概に「詐欺」とまでは断定しにくいですが、着手金や実費が必要になるということを意図的に隠していたのであれば悪質な探偵社といえます。A子さんの最初の失敗は、見せかけの会社規模や広告の大きさだけで探偵社を選んでしまった点です。電話帳にしてもインターネットにしても、「○○支社」という形で電話番号やメールアドレスだけしか載せていないところがありますが、その住所地を詳細な番地まで書いていない場合は転送電話という可能性もあります。広告で見る探偵社の規模と実際の会社規模は、必ずしも一致しませんので注意が必要です(そもそも会社規模と調査力は全く別問題です)。

 次に、成功報酬という言葉を「失敗すれば1円も払わなくて良い」と勝手に思い込んでしまった点も失敗でした。単なる成功報酬と「完全成功報酬」は、名前こそ似ていますが中身はまったく違います。探偵社が成功報酬というのであれば、それが完全成功報酬なのかどうかを確かめるようにしましょう。口約束だけで高額の依頼を決めてしまうと、トラブルが起きた時に困ることになります。もちろん、今回のA子さんのように料金が155万円ということなら、契約書類も領収書もないというのは明らかに不自然。少なくとも普通の探偵社であれば考えにくい対応です。自社の事務所ではなくホテルのロビーで相談員が話をしたのも、あまり良い傾向とはいえません(接客できる事務所を持っていない可能性がある)。

 また、A子さんに対して具体的な調査プランを示さないまま「絶対に結果を出す」と探偵側が言ったのにも問題があります。良心的な探偵社では、そんな無責任なことは言いません。どういう方法・機材・人数で調査して、どういう場合に失敗するリスクがあるか、という情報を依頼者に伝える責任が探偵にはあります。

 さらに残念なことには、肝心な調査力も高い探偵社ではなかったようです。このくらいの調査報告書では浮気の証拠とはいえませんし、明らかな失敗です(これは相手の探偵社も認めていたようですが)。完全成功報酬なら、確実に全額返金の対象になっています。しかし今回のケースでは探偵側が「着手金と実費については説明しましたよ」と言っている訳ですから、契約書類を作成してもらっていないA子さんは圧倒的に不利な立場です。

 「成功報酬」という宣伝を見ただけで安全なイメージを持つのは、あまり良いことではありません(そういう先入観を悪用される場合もあります)。成功報酬かどうかに関わらず、「最終的にいくら支払うことになるのか」が最も大切です。その点については、相手の探偵社にも充分すぎるほど確認してから依頼契約を結ぶように気を付けてください。


 
   
   
 「人探し調査」を成功報酬で依頼した B男さんのケース
     
  B男さんは、20数年間行方の分からない弟を探していた。

 弟は素行の悪さが祟って親から勘当されたのだが、その母親が重病を患って余命数ヶ月と診断され、どうしても死ぬ前にB男さんの弟(自分が勘当した息子)に会いたいと言い始めたからだ。警察では捜索不可能だと言われたB男さんは、何度か名前を聞いたことのある探偵社を選んで相談してみた。

 探偵に「いかがわしい」イメージを抱いていたB男さんだったが、この探偵社には綺麗な事務所もあり、紳士的な応対で予想以上に好感が持てた。調査料金は着手金30万円の成功報酬70万円。合計100万円ちょうどを前払いするという契約で依頼が成立した。完全に探偵社を信頼したB男さんは、成功条件が全く明記されてない簡単な契約書類のみを貰ったが、「領収書も貰っておいたし大丈夫だろう」と楽観的に考えた。

 依頼契約から半月後、B男さんの元に調査報告書が届いた。どうやら人探し調査は成功したようで、対象者(弟)の現住所として詳しい住所地が書かれていた。対象者は隣県に移動していたらしく「さすがはプロの探偵さんだ」とB男さんは手放しで喜んだ。さっそく翌日、その住所地へ足を運んでみたB男さんがたどり着いた目的地(文化住宅)は、無人だった。近所の住民に聞いても「そこは確か3年以上は誰も住んでないよ」と言われた。

 B男さんは怒り心頭のまま探偵社に電話。「嘘を付きましたね。あの住所に弟は住んでいませんでしたよ!」と言った。しどろもどろで謝罪をしてくると予想していたB男さんに対し、意外にも探偵社は「弟さんが以前住んでいた住所が出せたのですから、調査は成功ですよ」と落ち着いて答えた。呆れたB男さんは30分以上も探偵社と議論を続けたが、「失敗だろ!」「いや、成功ですよ」という押し問答になり、支払い済みの成功報酬金は戻りそうもなかった。確かに契約時の領収書は保管していたものの、そこに「成功条件」に関する記述は何もあるはずがない。その探偵社は、今も同じ場所で営業を続けている‥‥。

 
 
 これは、極めて悪質なケースですが、法的な手段で返金が可能かどうかというと難しいケースでしょう。高額な料金の依頼を成功報酬で受ける場合、探偵には「どんな結果が出れば調査成功か?」という成功条件を依頼者に分かりやすく具体的に説明し、きちんと文書にして渡す義務があると思います。
きちんと、契約書に成功条件が具体的に明記されているのであれば、こういったトラブルが防げるからです。 (もちろん、法的手段で返金は可能)

 このB男さんの場合は不幸なことに、最初から依頼者(B男さん)と探偵社で成功条件の考え方が食い違っていました。もちろんB男さんは「弟が今も生活している場所」を知りたかったのですが、この探偵社は、たとえ前住所でも、判明すれば成功とみなしています。

 これを充分に説明しなかったのは探偵社の落ち度でしょう。とはいえ、まがりなりにも正当な調査結果が出ており、「どうなれば調査成功か?」という具体的な部分が契約書にない訳ですから、、契約自体を無効にすることは、困難です。

 成功報酬は名前に「成功」と付くほどですから、成功条件についての詳しい打ち合わせがなければ、少しは怪しんだ方が良いかもしれません。特に、あれこれと理由を付けて成功条件を曖昧にしようとする探偵社には注意が必要です。


 
 
 
 「別れさせ工作」を成功報酬で依頼した C子さんのケース
   
  C子さんは交際していた男性に「他に好きな女性ができたから別れよう」と言われ、一方的に会うことを拒絶された。

 もちろんC子さんはこんな別れ方では納得できない。電話すら着信拒否されるようになってC子さんの怒りは頂点に達し、どうにかして相手の男性と新しい交際相手を別れさせてやろうと考えた。もちろん自分では何もできないし、家族や友人に頼める話ではない。別れさせ業者という存在を何かの記事で読んだ記憶のあったC子さんは、インターネットを使い片っ端から調べまわり、「あなたに代わって復讐します」という物騒な宣伝文句の探偵社に連絡を取ってみた。

 ホームページに書いてあったメールアドレスに連絡すると、すぐに返事があった。メールで事情を説明したC子さんに対し「別れさせるのは100%大丈夫ですよ」と答えてくれた。料金は実費も含めて60万円。失敗すれば料金をすべて返してくれるという話だった。60万円はC子さんにとって決して安くない金額だったが、これで相手の男に復讐できるのなら仕方ないと思って指定口座へ振り込んだ。

 しばらくすると、その探偵社からC子さんへメールで連絡があった。「相手の男の生活について下調べが完了したので、これから実際の工作に取り掛かります」というのが電話の内容。ちゃんと事前調査までしてくれてるのかと安心したC子さんは、引き続き探偵社からの連絡を待った。‥‥しかし、最初の連絡から2ヶ月が経過しても次の連絡が来ない。「どうなってますか?」と催促のメールを送ってみても返事なし。電話番号はどこにも書かれていない。住所地も市町村レベルまでしか書かれていないので、訪問することもできない。

 結局、振込みしてから4ヶ月以上が経過した後も連絡はなく、C子さんは完全に騙された形となった。警察に被害を届けようにも依頼したという証拠がないし、もし証拠があったとしても「別れさせ工作を依頼して詐欺に遭いました」などと警察に言い辛い。という弱みをつかれた案件です。

 
       
   
 最初から詐欺目的の業者に、「成功報酬」というエサで釣られてしまった典型的なケースです。
「こんな単純な騙し方で引っかかるはずない」と思われるかもしれませんが、今回紹介した3例中では最も実際の被害相談に近い形で載せました。

まずC子さんが注意すべきだったのは、メールアドレスしか分からない探偵社に先払いで全額を支払ってしまった点。恐らく別れた男性に対する怒りが大きいので冷静さを欠いていたとは思いますが、「100%大丈夫」というのも疑うべきですし、別れさせ工作で経費込み60万円という安さはあり得ません(一般的な業者は、この2倍から3倍以上)。

この悪徳業者の上手いところは(あまり誉めたくありませんが)、ちゃんとC子さんに一度だけ連絡を取って「しっかり進行していますよ」とアピールしたところです。こうやって信頼感を強めておけば、依頼者であるC子さんが騙されたことに気付く時期をかなり先延ばしすることができます。

詐欺目的の悪徳業者は、どんな依頼者が騙しやすいか、どうすれば被害届を出されずに済むかという知識が豊富で、作戦も充分に練っています。依頼者としても「別れさせ工作」を依頼したという後ろめたさがあるため、実際に被害を届けられるケースは稀です。そういう意味でも、100%完全成功報酬の「別れさせ工作」は、まさに悪徳業者にとっては狙い目な依頼といえるでしょう。

所在地も分からない探偵社に、親切な対応で破格の好条件を提示されて、契約書すら出してくれないのに料金だけは先払い。・・・そんな不自然なことがあれば、「おかしいな?他の探偵社ではどうだろう?」と疑問を持つように心がけてください。
(平成19年6月以降、探偵業法で、契約書の交付が義務付けられてます、契約書を交付しない探偵社には、気をつけて下さい)


 
       
       
    ■ 成功報酬で失敗しないためのポイント (参考)

 成功報酬で損をした依頼者の共通点

    ・安さや全額返金という言葉だけで依頼を決めてしまう
    ・契約したという証拠(契約書類)を残していない
    ・探偵というだけで信用しすぎている
    ・自分の調査は失敗しないと楽観視している

 こんな業者には注意!(※該当する全てが悪徳業者とは限りません)

    ・会社の住所や電話番号、代表者氏名などを公開していない
    ・事務所ではなく、ホテルのロビーや喫茶店で会おうとする
    ・調査方針についての事前説明がない
    ・どうなれば調査が「成功」なのか条件を曖昧にしている
    ・失敗のリスクを説明せず、絶対に成功すると強調するだけ
    ・失敗した場合の返金方法を教えてくれない
    ・今までの成功実績を大袈裟に話す
    ・他社と料金やサービス面で比較されるのを嫌がる
    ・依頼する前だけは非常に親切な対応をしてくれる
    ・契約書類を作成してくれない
 
 
 

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